ソチ五輪も開催されてるし、ロシア革命物に挑戦します。物語の総時間数は4時間51分32秒、「美しいこと」を上回ったよ。

タナトスの双子 1912 1917
CAST 森川智之×野島健児 小西克幸・羽多野渉×近藤隆

あらすじThanatos
ロシアの片田舎に暮らすユーリ(ノジ健さん)とミハイル(近藤さん)は双子の兄弟。天使のようだと村人から可愛がられている二人の父親は、首都サンクトペテルブルグに広大な居を構えるオルロフ公爵その人。12歳の夏、ミハイルがオルロフ家に引き取られることになり、二人は離ればなれに。
どんなに遠く離れても、心はずっと一緒だよ。
愛してるよ、愛してる、愛してる、いつかそれが憎しみに変わるとしても、それでも。
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「敵味方に分かれた双子の好きな人が同じ(あったなぁそういう少女漫画( -д-)ノ)」という設定を上手く利用した革命物語BLです。
CD2枚組の上下巻(タイトルは1912と1917ですけど)で、あの超大作「美しいこと・愛しいこと」を彷彿とさせるボーリューム。
って言うか総時間数が4時間51分(1912に収録されてるフリートークトラックを抜いての総時間です)で、美しいことの4時間45分を5分強上回ってます。
シリーズものでない一話完結型のドラマとしては、最長部類ですね、いやー長いっ(*´I`)y─┛!
長いですけど、第一次世界大戦からロシア革命までを描いたストーリの中で進んでいくので、中だるみするようなところはないです。
そして物語後半ではェチィ回数かなり多め、これも物語長さの利点だうっひょーん(o゚┏ω┓゚o)
で・も。
舞踏会の手帳同様、歴史ををちょこっと調べておくと良いかも。
現在のロシア連邦の首都はモスクワですが、この時代の首都はサンクトペテルブルクで、物語途中でペテログラードに名前が変わります。
今では世界最大級の美術館として知られるエルミタージュなんかも出てきますよ。
タイトルに1912、1917ってあるけど、CD4枚通して1912年から1917年までお話が進んでくのです、CD変わるといきなり年代が飛ぶわけじゃないんだよ~。
そして、サンクトペテルブルクが中心地ですが、舞台がドイツにうつったりもします。
なんか、地理と世界史の知識を試されてるみたいですヨ(´-ω-`;)ゞ

物語の主人公はタイトル通り双子ちゃんです。
ユーリとミハイルという美形兄弟、ブクレの1912が弟のユーリで担当はノジ健さん、1917が兄のミハイルで近藤さんです。
ファーストトラックが序章ですね、どうして双子が離れ離れになったのかが語られてます。
12歳までは一緒に暮らしていた二人ですが、オルロフ公爵家に引き取られる際にまぁいろいろありまして、ミハイルは事故死(と言いつつ生き延びてるんですけど記憶喪失状態)、ミハイルの代わりにユーリがオルロフ家に行くことに。
つまり、双子ちゃんたちはお互いどうなってるのか知らないまま大人になるのです。
オルロフ家に引き取られたユーリは軍人になります、ここからが1912年です。
舞台はサンクトペテルブルク、12才の別れから13年後が物語本編のスタートなので、ユーリは25才のようです。
オルロフ家の跡取り息子ですから、軍での階級もちょっと高めの大尉です。
公爵家の出とはいえ異例の出世をするユーリは、綺麗な容姿を利用して上に取り入った淫乱ちゃんだと噂のある子ですが、実際は誰とも一線を越えたことはありません、とか言いながらしょっぱなから副官にご奉仕強要してますけどね。
その副官が黒髪黒目のメガネ男子ヴィクトール、こちらの担当が帝王森川さん。
低温系の軍人でこちらも一応貴族、見た目男らしくてしかも優秀、ユーリより3歳年上とのこと。
階級も家柄もユーリより下で、しかも直属の部下、ユーリには絶対服従ですけど、ユーリはこの人に対して劣等感みたいなものを抱えています。
ユーリの兄貴分で貴族なのに新聞記者やってるのがマクシム、通称マックス、担当は小西さんです。
マックスはヴィクトールとも知り合い、ヴィクトールの先輩なので、メインキャラクター5名中一番年上さんですね。
男前で気さくなマックスは社交界でも人気者ですが、書く記事は民衆寄りとのこと。
ちなみにユーリはマックスに憧れてて、マックスはユーリを大切に思ってます。
マックスは物語のキーパーソンになります。

場面は変わりましてとある下町の居酒屋でシチを作ってるミハイル、12歳以前の記憶を失っているので自分が誰かも分かっていませんが、ミハイル宛の手紙を持っていたことから「ミハイル」と呼ばれています。
「シチ」は、ボルシチの「シチ」と同じみたいね、ロシア風のシチューみたいな?
川岸で倒れていたところをこの店の主人に助けられて、この家の子供として育てられてきました。
貧民窟で育った記憶しかないミハイルは、男女問わず誘われればェチィしちゃう尻軽ちゃん、ユーリは噂だけですがミハイルは本当。
事実無根の噂で嫌われてるユーリとは対照的で、ミハイルは見た目の華やかさと明るい性格と下町ならではの事情で、嫌われるどころかみんなから「下町の天使」と呼ばれる子です。
この天使を守ってるのが、食料品店の息子アンドレイ、担当は羽多野さんです。
アンドレイです、決して別の時代の別の国で起こった革命物語にいたアンドレではなくアンドレイ、羽多野さん大丈夫ここロシアですフランスでの話じゃないです迷子になってないです。
なんですけど、このアンドレイさん、革命運動に身を投じる庶民で一途にミハイルのこと愛してて、っつか物語中盤からいきなりカッコよくなるし、ものすごくアンドレ的ですよ。
アンドレイはずーっとミハイルのことが好きで、ミハイルも下町の皆さんもそんなこと百も承知なんですが、尻軽ミハイルに誘われてもなびかないんです。
好きだけどェチィはしません、けど、いたずら好きのミハイルにすぐ「チュ☆」とかされて、そのたびに真っ赤になってます。
純情だ。

生き別れの双子ちゃんたちの現状が語られてところで、物語が動きます。
ユーリとミハイルが双子だと気付くのがマックスで、二人を引き合わせるのもマックスです。
ところがです、ユーリは貴族で軍人つまり皇帝側、貧民窟のミハイルは新しい国を作るために働く革命派
双子なのに敵味方に分かれてしまってるのね。
さらに、革命家たちの間で目下のところ大変目ざわりでいらっしゃるのがオルロフ大尉、つまりユーリです。
更に、ミハイルも次第にマックスに惹かれていきますが、マックスの心がユーリにあるので、地位も金もマックスも手に入れたユーリに対する敵対心が生まれます。
マックスだけでもユーリから奪いたい、ってなわけで、1912でのお当番は何と小西×近藤です、っつか小西×近藤ハァハァ(;´Д`)
律ちゃん役の近藤さん演じるミハイルが高野さん役の小西さん演じるマックスおねだりェチィとか(*´д`*)'`ァ'`ァ
マジすかなんかのご褒美ですか。
っつか近藤さんの涙声での「ベッドでユーリって呼んでもいいよ」がキャワユすぎて、とても尻軽ちゃんとは思えません、さすが下町の天使。

ストーリー解説を置いてけぼりにしてますけど、下手に解説入れると果てしなく長くなるので省いていますが、小西近藤お当番シーンは、ベルリンでの出来事です。
ミハイルとアンドレイは、マックスと一緒にドイツに潜伏中、マックスを奪われたユーリは当然、マックスを取り戻しに動きます。
ベルリンで二人が再び会うのが1912のラストトラックですが、かなり衝撃的でした、ユーリの愛は深い!
そんな展開になるとは思わなかったよ~~ユーリあんたスゲーな。
物語はマックスの絶命で1917へと続きます。
・・・・・・あれ、小西さんまた死んだ?
ひとつ前に紹介した「舞踏会の手帳」でも死んじゃったよ。
っつか「是-ZE-」の時も力一じーちゃん死亡キャラだし、そういえば「世界が終わるまできみと」でも小西とーちゃん死んでたな・・・。
なんだろう、小西さん出演のBLCDで担当キャラがメインでない場合の小西キャラの死亡率高くね?
今のところ1作しか聞いてない「FLESH & BLOOD」でも、いつか小西担当キャラ死んじゃうんじゃ・・・。

さてさて、物語は後半へ。
ラウ゛が動き出すのはここからです。
1912ではマックスがメインで、ヴィクトールとアンドレイにはあまりスポットが当てられていませんでしたが、1917ではこの二人が物語を動かします。
ヴィクトールとアンドレイは、それぞれユーリとミハイルを生かすために尽力を尽くします。
すべては愛ゆえ~~~って、ヴィクトールの愛わかりにくいよ!!
アンドレイ×ミハイルは、ラウ゛たっぷりです、おめでとー恋の成就おめでとー。
・・・・・・っつか、この展開はまさにアンドレだろ、やっぱりお前アンドレだろ!
一途なアンドレイの愛は、ミハイルの生きる力になります。
一方ヴィクトール×ユーリは強姦まがい、ラウ゛ラウ゛ェチィのチーム庶民とは対照的です。
ヴィクトールは、ユーリの憎しみを煽ることで生へ執着させることを選びました。

「タナトスの双子」というタイトルの意味が語られるのが1917のCD1枚目のラストトラック。
死の神タナトスと眠りの神ヒュプノスは双子なんですが、眠りを許されず死のみがあるユーリとミハイルは、二人ともタナトスなんだそうです。

CD2枚目、お話はいよいよクライマックスへ。
非情にわかりにくいヴィクトールさんの愛は、亡命のシーンまでくるととんでもなく深い愛だとわかります。
1917年、ロシア革命によってロシア帝国は崩壊し、帝政派のユーリは亡命することになります。
ならもうユーリとミハイルって敵対する必要ないじゃんと思うんですけど、やっぱり敵対してる。
ラストシーンは、双子の対決です。
息詰まる双子の会話が最後なんです、BLCDながらドラマシーンを思いっきりぶつけてきました。
二人がどうなったのか、は書かずにおきましょう。
っていうか、書きたくても書けないんだよね、ラストどうなった???
アンハッピーエンドではないと思うんだけど、二人のその後が語られないままに終わったので、多分「聞き手の想像にお任せします」なんだろうな。
花杏は、ハッピーエンドであったと信じてますよ。
激動の時代を生きた4人には、穏やかな人生を歩んでもらいたいなと願っています。

双子・革命・恋愛、さまざまな要素を織り交ぜて骨太に語られる時代物のドラマです。
大変なお話でしたよ、長いし重いし難しいし。
でも、国の体制をひっくり返すのは、そのための力を生み出すのは、愛なんだろうなって思いました。
革命って、凄い。

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