YEBISU5作目にしてついに「新宿ニチョメ」になってしまいました。タイトルとのつながりが限りなく希薄化されましたが、「大人のスタイリッシュな恋愛物語」の真骨頂ではあったと思う。YEBISUシリーズで一番お勧めかも。

YEBISUセレブリティーズ5
CAST 土田大×遊佐浩二 一条和矢 平川大輔 神奈延年 鈴村健一

あらすじyc05
加賀美淳弥(遊佐さん)は青山にショールーム兼オフィスを構える世界的インテリアメーカー「LABO」の日本支社長付秘書。4か国語を操るマルチリンガルであり、世話好きでもある加賀美にとって秘書は天職で、そんな彼をアルベルト(一条さん)も「最高の秘書だ」と言ってくれるけど、本当は恋人になりたかった。アルベルトが恋人東城(平川さん)に向ける熱いまなざしに嫉妬しかできない自分が許せなくて、半ば自暴自棄で新宿二丁目に足を踏み入れたのはクリスマスイブの夜。そこで出会ったのは、オスの色香を全身にまとう不遜な男タケル(土田さん)で・・・。
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CDの話に入る前に、まずはブックレット。
CDって、聞く前にまずはブクレ読むよね?
キャラのイメージとか原作者さんや声優さんのコメントとか読むよね?
ブクレを見てたら、なんか重要情報がさらっと書かれてビビったよ。
ブクレ開くと、登場人物紹介が乗ってますわな、最初が主人公で、以降重要人物順に紹介。
で、最後の方に「」で主人公だった藤波はるかがあったんですけど、以下紹介文抜粋↓
「アルバイトをしつつ専門学校を卒業」
あ、おめでとう、「卒業まじヤバスまじピンチ」だったけど卒業できたんだねオメデトウ。
「社員として正式メンバーに」
なったんだ!いつの間に?っつかそんなことブクレで報告しちゃっていいの?
という感じで、はるかのその後があっさり紹介されてたのよ。
で、ここで考えるわけです。
一般的に考えて、卒業と言えば3月、入社と言えば4月なわけで、ってことはこのドラマの時間は「」から1年後ってことなのかなと、そう思うわけです。
そしてドラマCD聞くと、どうやらお話はクリスマスイブの夜。
ってことは、このクリスマスは、はるかが「課題に追われてボスとデートできないよわーん」で、千葉による千葉の捕食未遂事件が起きてたあのクリスマスの1年後のクリスマスなんだろうか、と思うわけです。
だけどCDの中ではアル×ユキのハッピーエンドから3か月しかたってないっぽい。
とすると、やっぱり課題でチバチバと同じクリスマスのはず。
ってことは、はるかの学校卒業は12月で入社が1月だったとか?

ってことも考えられなくはないんですが、やっぱり卒業は3月入社は4月だと思うので、ブクレの藤波はるかの紹介は見なかった方向で行くことにしました。
はるかちゃん未だアルバイトで、この日も課題に追われててください、合掌。

今回の主人公は「3」で主人公だったアルベルトの秘書の加賀美淳弥さん、「3」の時もちょいちょいアルベルトが秘書がどうこう言ってましたけど、その噂の秘書さんです、キャストは遊佐浩二さん。
「ユキへのプレゼントの限定パフュームをゲットするために秘書の小言を10分も聞いた」みたいなこと言われてたから、どんな小姑秘書かと思ったけど、秘書遊佐さんは相当できるタイプの秘書さんでしたよ、たぶん小言もガミガミ系のではなく理路整然と言って聞かせる諭し系なんだと思います。
トーンは低めでした、ブクレのビジュアルだと高めでもよさそうですけど、きっちりかっちり秘書さんのイメージだとやっぱり低めの方が加賀美さんっぽいかな、ちなみに一人称は「私」です。
公私にわたりアルベルトを支える秘書、とのことでしたが、お話初っ端からアルベルトさんのラウ゛ラウ゛クリスマスのおぜん立てをしてあげてます。
「ドレスシャツは大げさかな(るん)」
とか
「タイはどうしようかな(らん)」
とか、一条さんが超浮かれてます、メロメロです、秘書がそれとなく止めなければ「シンデレラに出てくる王子かお前は」みたいな恰好してクリスマスデートに出かけてたと思います、それくらいるんるんボイスでした。
・・・・・・ホントに公も私も秘書業務してるんだ、ってかさすがアルベルト、隠しもしないのね、さすがラテン系。
ここで3か月前の「明日からハノイに行くからよろしく事件」の支社長と秘書のやり取りがフラッシュバック。
ってあぁぁ、せっかく忘れてたのに「イタリア人のくせしてビザはどーしたビザはっ」のとこだよ。
ファーストクラスだのエグゼクティブスイートだの抑える前に、ベトナム大使館に行ってー!!!
なんでこの時の話が出てきたかと言いますと、加賀美さんはこのやり取りの中でアルベルトに恋してる自分に気づき、彼の帰国で失恋したんだけど、未だに恋心を引きずっている、という導入部分の説明の為です。

アルベルトが好きなのに彼と彼の恋人のためにデートのセッティングをしちゃう秘書さんは、うっぷん晴らしに新宿ニチョメへ。
クリスマスイブの夜に、あらかじめ目星をつけておいたゲイバーに単身乗り込む加賀美さん、あんたスゲーよ。
そこで出会ったのが謎の男「タケル」、キャストは土田大さん。
ブクレ見ればフルネームもどういう素性の人なのかもわかるけど、ここではバックグラウンドが全く謎のニチョメでは有名な男、つまりゲイ。
YEBISUのCDって、最初にドラマの重要シーンの会話が少し入ってるんだけど、今回の1発目は(本当の一発目はバーテンだけどそこは置いといて)土田さんの「おぉい」でした。
土田さんって今まで聞いたこと無い方だったんですけど、某wikiでの高評価通り、この一言から「不遜でワイルドな男」の感じがしました。
「タケル」のキャラクターと土田さんの声と演技が完璧にハマってるの、すげーっカッコいかった。
土田さんにとって初めての「こーいうお仕事」だったみたいですけど、その演技力と特性を最大限に発揮できるすごく良い役だなって思います、タケルはもう、こうしかありえないだろって思わせてくれます。
普通に話してる時もそうだけど、ェチィの時のワイルドさはもう最強クラス、凄いっ、凄過ぎるっ。
コトに及ぶ前に加賀美さんがシャワーがどうこう言うんだけど、それに対して「石鹸の匂いなんかよりあんた自身の体臭の方が燃える」というタケルのセリフがあって、実際ェチィ最中にタケルが加賀美のにおいを何度も嗅いでる描写があるの、細かい演技だけどすっごく重要、香りごと楽しむのがタケルスタイルです!と見せつけてくれます。
花杏のNo.1セメ一条和矢さんとはまた違った強烈なフェロモンです、某wiki評価の通り素晴らしい。
某wikiと言えば、「一条さんとの違いは胸毛があるかないか」みたいなコメントがありましたが、分かるそれすっげー分かる、これ書いた人天才!
花杏風に言い換えるなら、全身ピッカピカに磨き上げて上品なオードトワレを身にまとい完璧にベッドメイクされたシーツの上で両手広げて待ってるのが一条さんで、風呂もコロンも布団もどーでもいい身一つで勝負だドーンってくるのが土田さん、みたいな?

この作品がYEBISU一押しなのは土田さんの「タケル」効果+毎回素晴らしいお仕事をなさる遊佐さんがいるってのが最大の理由ですけど、+アルファで、ところどころに出てくるアイテムがオシャレだってのもポイントが高い。
例えば、加賀美がゲイバーで頼んだカクテル「ギブソン
ギブソンはマティーニのオリーブがオニオンになったカクテルなんだって、誰でも知ってる「マティーニ」ではなくあえての「ギブソン」ってとこがYEBISUっぽい。
それから、加賀美が壊してしまった1千万はするというタケルのトゥールビヨンの腕時計
作中「有名メーカの」としか言ってくれないんですけど、「マティーニ」ではなく「ギブソン」だったことからすると、この時計も「ロレ○クス」とか「フランクミ○ラー」みたいな誰でも知ってる時計ブランドじゃなさそう。
あとは、アルベルトが好きなイタリアンブランドで加賀美が買ったスーツ。
イタリアでスーツと言うと「アル◇ーニ」が真っ先に思いつくけど、これまた玄人好みのブランドとかだとうれしいな、と思ってしまう。

さてさて、お話の始めではアルベルトに恋い焦がれ東城に嫉妬ばかりしていた加賀美でしたが、タケルとの一夜以降アルベルトと東城の恋を応援するようになります。
アルベルトのお使いでYebisu Graphicsに行った加賀美が、カフェにいた東城と話をするシーンがあるんですけど、凄く穏やかだったのが印象的。
この二人仲良くなれるよきっと、良い友達になれるよ、って思った。
仲良しの嫁と秘書、良いじゃん平和じゃん。
・・・・・・仲良すぎて嫁と秘書がタッグ組んだらアルベルト勝ち目無いだろうけど。

イブの夜に素性も知らずに出会って一夜を共にして、擦れ違いから中途半端な別れ方をしたタケルと加賀美(タケルには「ジュンヤ」としか名乗ってません)が、年が明けてから運命的な再会を果たします。
その舞台になるのがYebisu Graphicsです。
YEBISUセレブリティーズのくせにYebisu Graphicsが出てくるのが最終トラックです、しかもエビリティで登場なさるのは久家役の神奈さんとはるか役の鈴村さんのみ。
はるかはいつも通りコーヒー出して連絡係してました、いつもの雑用ポジション。
面白いのは久家の登場の仕方。
さてここでシリーズ1作目を思い出してみましょう。
久家が担当している若者のあこがれの服飾メーカーで、若者ファッションに疎い加賀美ですら名前を聞いたことがあるブランド「APACHE」、映画ファンもしくはネット自サバ経験者は思わず「アパッチ」と読みたくなる「アパッシュ」のオーナー兼デザイナーこそ、タケルもとい谷地猛流の本来の姿です。
打合せを終えた二人がお話しながら加賀美の方に歩いてくるのね。
久家にとってはクライアントにあたる谷地さんですが、二人の会話がフランクでプライベートでも仲良さげなのが伝わってきます。
っていうか、その会話から察するに、谷地さんには益永さんのこと話しちゃってるんだろうな、って感じ。
加賀美は、タケルの声が聞こえてきて動揺+二人の話題が自分のことだって気づいて逃亡、その後ろ姿を見た谷地さんが急いで追いかけます。
そして谷地さんの名セリフ炸裂、少なくとも乙女脳の花杏には直撃の名言
「この東京でお互い名前も知らせずに別れて再会できるなんて(略)運命だと思わねーか」

うん、 思 う よ ♡
運命だよ絶対運命、もう付き合うしかないよね。

と言うわけで、二人はメル友から始めるんだそうですよ。
すでにお互いの隅々まで知っちゃってるのに、恋をこれから始めるんだと。
今回のお話はここで終幕なんです。
やっとスタートラインに立った二人、たぶん付き合うまでまだしばらくかかりそうだし、もしかしたら一筋縄ではいかないかもしれないけど、きっと最後はハッピーエンドなんだろうな、という余韻を残して締めくくられます。
ヤバい、今回完璧にやられた、大人の関係から始まる恋バナでめっちゃときめいた。
シリーズものの5作目だけど、YEBISU色が限りなく薄いのでこのCDだけでも楽しめると思うし、何より超お勧めワイルドセメの土田大さんを是非体験していただきたい。
後悔はさせません、是非!!

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