流されまくった男のその後の物語前篇。BL的には切ない終わり方をするけれど、これも一つの終幕の形だと思う。

俎上の鯉は二度跳ねる 1
CAST 遊佐浩二×中村悠一 中村悠一×遊佐浩二

あらすじ窮鼠チーズ2
女の人の言うことは大人しく聞いておこう、俺のことを好きになってくれた人と付き合おう。この教訓のおかげか青春時代は女性に恵まれたし、25歳で結婚したし・・・・・・どうしてこうなったんだろう。好きになってくれた人とはいえ、同性は考えたこともなかった。ましてや肉体関係なんて、と思っていたのにその関係を持ってからはや半年。バックバージン奪われたからって、人生変わらないといえば変わらないし、もちろん変わった部分だってある。今ヶ瀬との日々は妙に平和で順調で、だから余計に不安になる。愛着はある、情もある、それが愛かどうかがわからないだけだ。
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窮鼠はチーズの夢を見るの続編「俎上の鯉は二度跳ねる1」です。
1があるってことはつまり2もあるわけで、っていうか漫画では1冊にまとまっているものを2つに分けてるわけで、1はかなり苦しい終わり方をしてるわけですけど、でもこの終わり方も一つの形だなと思ったので、今回のレビューは1のみです。
2の感想は次回のネタと言うことで、いつ書けるかわかんないけど次の機会と言うことで、テヘ。
聞いてあるならとっとと書けよって感じですけど、聞いてあるのに記事にしてないCDなんてこれ以外にもうじゃうじゃあるんで、今更です。
あーーーーーー頑張って書かなきゃ。

んで、CDの感想の前に原作の事を少々。
CD全部聞いて、漫画も買って読んでみたんですが、マンガ読んで花杏的にあり得ないことがおきました。
いやまさかそんなありえない自分そこまでアホじゃないだろうと何度も思いましたが、認めます、自分アホでした。
このお話の作者さんって、黒薔薇アリスの人じゃん!
気づかないとかありえないから、でもマジで気づかなかったんだよ!
確かにぃ、花杏がBLCD選ぶのに原作者で買うのは高永ひなこさんくらいですよ、あとはほぼ某wiki評価とか、気になる声優さんとかですよ、あとから「このCDとこっちのCD原作者一緒かぁ」って気づくことばっかりですよ。
そーかそーか黒薔薇アリスの人なのか(再確認)黒薔薇アリスの人だなぁ。
ところで、BLファンのお嬢様方は漫画「黒薔薇アリス」ご存知ですか?
黒薔薇アリスは、「フリフリのお洋服が似合う金髪美少女になってイケメンたちに尽くされたい」という乙女の夢を形にした読者プレゼントの不正でニュースにぎわせちゃった出版社から出てる少女漫画ですよ。
だって結びつかないじゃん、こんなどろっどろした恋愛繰り広げるBLと超乙女路線少女漫画って。
本気で気づかなかったです、ものすごくゴメンナサイ。

さて、本編。
前作でついにそーいう関係になっちゃった大伴恭一(中村さん)と今ヶ瀬渉(遊佐さん)。
流され侍の大伴の旦那(ゥヶ)のところに来る押せ押せの押しかけ女房今ヶ瀬(セメ)なので、その後すっかりそーいう関係で落ち着いてます。
窮鼠~で恭一を取り合った夏生先輩の影はあっさり消え、バツイチ大伴さんは31歳にして課長昇進、凄いな大伴恭一。
それもこれも毎朝キスで送り出してくれる今ヶ瀬のおかげ・・・らしい。
今回はかなりの甘々ラウ゛ラウ゛でお話始まります。
ありえないキレ方する今ヶ瀬さんがかなり可愛らしい(≡ω≡.) うん、花杏もシャコ食べるのやめるよ。
お誕生日に何が欲しいなんて聞かれてマジ照れするとか、カワユラスィ。
ワインプレゼントしてもらって「飲んだらなくなっちゃう」とか、あまりに乙女愛くるしい。
ベッドでは今ヶ瀬×大伴なんですが、普段は大伴×今ヶ瀬なのがとて~もイイ!

流され侍大伴も、ちょっと変わりましたね、相変わらず流されてますけど窮鼠~の時より愛おしい人になってます。
だんだん今ヶ瀬のことを優先的に考えるようになってきていて、「流されただけだ」って考えから「たとえそうでも自分も責任取らなきゃ」って風に変わってくる。
恭一先輩のモノローグでストーリーが進むので、流れ流れる大伴先輩の変化がモノローグ部分にたっぷり出ています。
ただ、やっぱ流されてるんだけどね、相手の気持ち優先にした結果それに流されてる、人間そう簡単には変われませんでした。

そだ、基本中村さんのモノローグなんですけど、途中1トラックだけ遊佐さん喋りまくりのおまけ「黒猫、あくびをする」があります。
「俺がもし女だったらなー」という妄想が最終的に「俺の娘はどう転んでも幸せになれない」という結論にたどり着く変なテンションの今ヶ瀬劇場。
ゲイになったら困るから女の子が良いそうなので子どもは娘らしいんだけど、
①先輩似のカワイイ子→先輩みたいに可愛くて優しくて愛されたがりで流されまくりなんてとんでもない。
②俺似→粘着質でストーカー気質で報われない恋にしがみつく女なんて絶対に幸せになれない。
あぁ、妄想とはいえ娘の未来は暗そうだね。

さて、夏生先輩はいなくなってしまいましたが、今ヶ瀬には新たなるライバル「大伴課長の部下の岡村たまき(斎藤千和さん)」が出現します。
真っ向から勢いよく突っこんでも跳ね返してくれる夏生先輩とは違って、天然なのか計算なのかいまいちつかめない子、今ヶ瀬的には一番相手にしたくないタイプ、しかも面倒なことに恭一先輩の会社の常務の娘さん(戸籍には乗ってない内緒の御縁)。
世間には公表してないけど仲良しの父娘関係を築いていらして、親馬鹿常務は大伴課長に「たまきとどうかね」とか言っちゃう始末。
これはいただけない、立場上断るわけにいかない上流され侍大伴恭一当然流されるに決まってるじゃない。
結果たまきの友達美奈子(日笠陽子さん)と、ストーキング中の今ヶ瀬と4人で飲みに行くことに。
でもね、飲み会の間中ずっと、大友先輩は今ヶ瀬のことばっかり考えてるの。
「今ヶ瀬ホント可愛いな」とか、ね、変化してきてるでしょ?
ところがだ、飲み会の後はなぜかすれ違う。
今ヶ瀬が「最終的には俺じゃダメだ」って考えが根底にあるものだから、先輩はやっぱり女の人と・・・って考えて自分がぐっさり傷ついちゃう。
行き詰った今ヶ瀬は「一度だけで良いから俺の中にください」と襲いゥヶ。
いままでは今ヶ瀬×恭一だったのが、ここで恭一×今ヶ瀬に変わります。
CAST表記に「遊佐浩二×中村悠一 中村悠一×遊佐浩二」と両方書いたのはこのため。
「だめだ、まずいよ、これはやばい」と思いつつ「思いっきりやってしまったぞ」の大伴先輩、さすが流され侍。
頭を整理中の恭一に対して、今ヶ瀬がタバコの話をするのが好きです、その話を聞いて冷静になる恭一も好き。
その後一気に現実に戻る今ヶ瀬も面白いです、今ヶ瀬が本当にかわいく見えてくるのはこの辺りからかな~。
恭一も今ヶ瀬を中心に物事考えるようになります、けど、自分の想いってのは「自分がどう思ってるか」じゃなくて「今ヶ瀬がどう受け止めるか」って考えちゃうのね。
感情が落ち着かなくてぐらぐらしっぱなしの今ヶ瀬任せは、それこそヤバいぞ大伴恭一!

で、事件、たまきのパパの会社の常務さん急死。
ショックで弱ってるたまきと一緒にいたことで、今ヶ瀬とすれ違っていきます。
このシーンの斉藤さんは素晴らしいです、恋敵の女性の立ち位置で女の武器の涙シーンなんですけど、決して嫌らしくなく演じてらっしゃる、『ここでたまきほったらかしたら恭一男とは認めねぇ』って思わせる見事な演技力。
そして、実際自分の恋のライバルがたまきだったら絶対イヤだと妙に納得してしまうほどリアルな立ち位置。
最初登場したときには『天然装ってる計算娘』かとも思ったけど、計算高さはそれほどでもないかな。
でも、夏生先輩にはついていきたかったけど、たまきは「友達の知り合い」くらいの遠さで十分です('A`|||)

たまきからのメールを隠したことがきっかけで二人の間に亀裂が入ります。
今ヶ瀬の「貴方じゃダメだ」に「お前がダメだというならダメだろう」と返す恭一、二人のあやふやだった関係は、こんなやり取りだけで終わりを迎えます。
このシーンの中村さんは本当に冷たい、言葉に感情が無さすぎ。
裏で泣いてる遊佐さんの辛さをより際立たせるモノローグが、あっけない終わり方の空気感を出してました。
別れ話の後でけじめのドライブに出かけるのがラストトラック、このトラックの5分からの遊佐さんの語りと、時々入る中村さんの短い応答、別れようとしている二人のラストシーン。
ずーっと中村さんのモノローグが主軸で引っ張ってきたお話の中で、会話だけで進んでいくこのシーンはちょっと別世界です。
このシーンがあるから、切ない終わり方をするけど、これも一つの終幕だなと思える。

流されていただけで結局は冷めてた恭一が、やっと感情をあらわにして泣き崩れます。
その場にいたのはたまきで、空き缶を蹴飛ばす代わりに彼女に感情をぶつけた恭一。
流されてばかりで自分の意志を持たなかったことに、やっと後悔し始めます、でももう遅いよ。
ほんとあなたは一生今ヶ瀬の幸せを願い続けてください。

ラストトラックは短いながらもキャストコメント。
窮鼠~ではキャストロールだったけど、一言コメント付きでした、にしても、みんな声低っ!
常務役の高岡瓶々さんのお宅のお手洗いにあるタッキーの写真が気になってしょうがないんですが、なぜにタッキー?なぜにトイレ??
それから遊佐さん、不器用な人は今ヶ瀬渉は演じられません、物語のぐちゃぐちゃした感じが出るのは遊佐さんだからこそ、でしたよ。
あなた不器用なんかじゃないし!超器用だから、超芸達者だから!!!

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