羽鳥変態決定の巻。

世界一初恋2 ~吉野千秋の場合+小野寺律の場合~
CAST 中村悠一×立花慎之介 小西克幸×近藤隆 神谷浩史  堀内賢雄 緑川光 岡本信彦 森川智之

あらすじ 吉野千秋の場合sekakoi2
羽鳥の想いを受け止めた千秋(立花さん)だが、羽鳥(中村さん)との関係を何と呼べばいいのかわからない。告白はされた、エッチもした、でもそれっきり体の関係はおろかデートすらない、甘い言葉を交わすわけでもない。そもそも「付き合ってくれ」とも言われていない。それに、羽鳥をつなぎとめるのに必死で、優(神谷さん)のことが後回しになってるけど、優にしてみたら俺って恋敵だよな。あれ、これってもしかして「三角関係」?!

小野寺律の場合
高野(小西さん)のことを名前で呼ぶ横澤(ケンユウさん)の存在が気になる律(近藤さん)。高野さんがちょっかい出してくるのはいい迷惑で、その人が誰と付き合おうがもうどうでも良い事なのに、すごく、イライラしている。横澤さんは高野さんのなんなんだろう。
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セカコイ映画のまさかの配役も発表されたことだし、8月「続き物ほったらかしてないで続きのレビューさっさと書きやがれ」月間一発目は、世界一初恋2をご紹介。
花杏がBLCDにハマるきっかけとなった作品ですが、セカコイの映像&音声のシリーズはすべて中村春菊マニアのお姉さまからお借りしております(;´Д`)
大好きなシリーズなので自分でも購入したかったんですが、セカコイCDはすでに売り切れなので中古で買うしかない入手困難CDで、しかも中古についてる価格がプレミアもの、桁が一桁違うんです、何じゃこのお値段高っ。
セカコイドラマCD1枚の金額で買えるBLCDの枚数を考えて、購入は断念しました、高すぎるぅぅ~~(ノ◇≦。) !!
「いいからハナちゃんは他のCD買って私に回してくれればいいから」
と言ってくださるお姉さまに甘えまくってお借りしております、初回特典フリトまで、ありがとうお姉さま。
ただ、お姉さまのお言葉の後半部分の方が重要に聞こえる気がしてならないんですけど・・・。

世界一初恋2なので、お話は世界一初恋の続きになっています。
前作は『小野寺律の場合+吉野千秋の場合』と言う風に律編が先になっていて、CDでも律編が先に始まり収録時間数も律の方がちょこっと多めでした。
今回は千秋編が先で、千秋のお話の方が多かったです。
セカコイの千秋編が気に入ってBLCDに入っていった私なので、立花さん神谷さん主演のBLCDかなり聞いててお二人の声はお耳にばっちりインプーーーットォォ、なのですが、セカコイを聞くと「あぁ千秋やっぱカワイイな///」「優ちょいSでかっこいいな」としか思わなかったです。
立花さん&神谷さんより千秋&優のイメージの方が上に来るんだなぁ。
立花さんの可愛い系ゥヶもいくつか聞いたけど、花杏にとって千秋は別物でした、千秋は千秋でした。
神谷さんのちょいSなセメ・・・・・・・・ってどこかにありませんかっ?!
っていうか櫻花さまぁぁぁぁっっっ、アナタ絶対花杏の理想のセメ神谷なのにBLCD的に主役になることが絶対ないなんて悲しすぎるぅぅぅ。
あ?羽鳥ですか?やっぱり変態さんでしたよ、っていうかこのエピソードで花杏の中で「羽鳥さん変態決定」しましたから。
今回のお話はアニメ1期の残りのお話、CDではアニメでバッサリカットのェチィシーンがばっちり収録されてます。
アニメ見てる時に気づかなかった羽鳥の性癖暴露のエピソードが取りこぼすことなく音声化されてましたので、羽鳥さん変態決定オメデトウの巻なのでした。

前作で羽鳥の気持ちを知って、「お前とはなれるのヤダ」って言ってェチィしちゃた千秋が、「やっべぇ優のこと忘れてた」と悩むシーンでスタート。
アシスタントの女の子たちに「こんな関係どうよ?」って聞いちゃいます。
それがこちら↓
セカコイ三角1
AとBとCがいて、BとCが女の子、つまり男が羽鳥で女の子が千秋と優、羽鳥に告白されて何となくOKしちゃうんだけど優が羽鳥を好きなのも知ってるから裏切ってるみたいでゴニョゴニョゴニョ・・・。
・・・・・・なーんて関係のお話ってどう?とふって返ってきた答えがこちら。

「ドロドロですね」

そーですね、まったくそのとーりですね。
「良くあるパターンのお話だけど友情を取った方が」とか「Bが優柔不断で感情移入できない」とかアシさんたち容赦なくBをめった刺し。
千秋も「やっぱそーだよな」と落ち込むわけです、っつか、何の解決にもなってねぇ!
そもそも千秋の言った三角関係は間違ってまして、とーぜんAもBもCも男でしかもCの矢印は向きが違う。
真相はこうです↓
セカコイ三角2
千秋あぁ勘違い。
千秋モテモテですね、でもこの子全く分かっていませんので。
パッと見、優がとっても可哀そうです、言ったもん勝ち羽鳥の勝ち!みたいな。
でも優は告白してません、恋愛漫画書いてるくせに千秋さん人の恋路に激ニブちゃんなので、態度で気づけとか、無理です、この子にはできません。
この関係を一話完結もので作品にした場合、アシさんたちと同じ感想しか出てこなかったと思うよ、Bにイライラしてたと思う。
でも、セカコイは連載ものなんです、このジリジリ感を味わうのも醍醐味。
何より、千秋も優も良い子なんです、これが救いなのかも。
羽鳥の気持ちを知った後の千秋は、羽鳥の想いに対してとっても真剣に向き合ってくれます。
自分の羽鳥に対する気持ちが、羽鳥が自分に向けてくれる気持ちと同じじゃないってのが、千秋のジレンマ。
律編にも言えると思うんだけど、セカコイは「恋に堕ちる過程を楽しむ」って言うより「相手にちゃんと向き合える自分になる」のを追いかけるドラマだと思うのです。
優も自分のアシ人生より千秋優先、千秋が好きだって感情はもちろん大きいけど、漫画家としての千秋をちゃんとサポートしてくれてて好感が持てます。
BLにハマったきっかけがカップルにならない二人ってのもなんだけど、でもやっぱり好き。
なのでお願いです、優にも良い思いさせてあげてください。
千秋と正反対な人の方が良いと思います、手のかからない大人が良いと思います。宮城教授的な人が良いです。あ、もちろんゥヶの方で出てきていただきたいです。あ、いや宮城教授はゥヶてくれなくて良いですケド。
つまり、優を、どーぞ、よろしく。

あ、羽鳥ですか、中村さんですね、トラック7での「近所迷惑だ」の超低音が素敵でした、ものすごーっく迷惑そうで素敵でした。
羽鳥は、中村さんの「The中村的落としますボイス」本領発揮のキャラクターだと思います。
基本カッコイイんです、アニメではカッコいいんです、ネクタイの色はアレですけど、できるイケメン中村悠一だったんです。
けどっ、ハイCD2枚目トラック2、どーした羽鳥なんか楽しくなっちゃってるよ(*´ェ`*)
原作でも「あー羽鳥さん壊れちゃった・・・・・・」なシーンでしたが、中村トリちゃんは崩壊の一途でした。

それでもトリにちゃんと向き合ってくれる千秋ホントに良い子です、好きになったのが千秋で良かったね、羽鳥。
例え仕事上では振り回されまくってたとしても、ね。

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さてこちらは律編。
高校生時代の二人でお話スタート、律っちゃんがやさぐれる前で高野さんがまだ「嵯峨先輩」の古き良き思い出シーン・・・・・・の夢、やさぐれ律曰く「悪夢」。
そして凄腕編集長VS新人編集のバトル勃発、えっとこの二人メインカップルだよね?
このシーンの聞きどころは、ほのぼのと実況中継する美濃(緑川さん)&木佐(岡本さん)ペアの会話。
エメ編楽しそうでいいなぁ。

残業中に高野さんにいきなりキスされた現場を横澤さんにガッツリ見られて、はーいこっちも三角関係突入です。
千秋風に言うと、AとBとCがいて、AはBが好きでCはAが好き、でもBはAが嫌い・・・なような~~~。
セカコイ三角3
千秋あぁ勘違い、の三角関係が、こっちでは成り立ってます。
千秋編との大きな違いはですね、Cの方にも素敵な恋が訪れるってとこですね。
あ、このCDの時点ではまだ高野さんに片思い中なんですけどね。
この後
「ハァ?高野さん?ミジンコサイズですか??」
ってくらい人間も懐も愛もでっかいスーパーイケメン登場して横澤さんをメロメロにしてくれます。
噂によると、声がガンダムパイロットらしいです。
なんで、このお話では横澤さんかなり可哀そうな役どころなんですけど、その後の横澤さんを知ってしまったので、律っちゃんに八つ当たりする横澤さんがカワユく思えます(〃ノωノ)
横澤さん、もうちょっと頑張れ、春はすぐそこだ!

高野さんと律っちゃんは、相変わらずツン×5デレと押せ押せなので、恋がなかなか始まらないです。
始まらないどころかツン×5なんで「大っ嫌いです」とか言ってますし、それなのに口説き続けてくれるだなんて、高野さん、辛抱強い人だ。
今回のCDでは律編かなり短くてですね、横澤さんの乱入でこの先どーなる(続く)で終わっちゃってます。
ほんとにどーなる?!
ェチィはいつできる?! みたいな(律っちゃんたちはキス止まりですから)

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で、フリトだ。
本編は千秋編の方がボリュームがありますが、フリトは律チームの方がボリューミーでした。
短いながら律編の方が登場人物多いからね、そっちの方が多くなるとは思うんですが、長くなった最大の理由は律チームのMCがケンユウさんだってことじゃないですかね?
緑川さんと「この話の主役二人は付き合ってる」という虚構を作り、岡本さんとの関係もでっち上げ、なぜか途中でゲームの話になり、息子の話まで登場し、ゲームのセーブデータは消してはいかんとなり、なぜか「この職業ってローン組めないんだよね」に飛び、ゲームやってるといつのまにか寝てしまってるんです歳ですねという結論に落ち着くまで25分!とかっ!!
話飛びまくりー!!!
千秋編は、立花さんと中村さんの二人語り。
えっと、このフリトっていうかCDって2008年10月発売。
収録はもうちょっと前ですけど、なんか「預言者立花慎之介」がいるんですけど、ここで言ったことがいろいろ実現しちゃってるんですけど、どーした立花?
例えば「次はこれアニメ化ということで」→なりました。2期まで作られ現在まさかの映画化進行中だそうです。
「岡本君喋ってないから木佐翔太編を」→アニメ化でメインカップルの3番目として登場したため岡本さんアニメでいっぱい喋りました。
「漫画家やりたいけど俺人物描けないから・・・」→立花さん漫画原作者としてデビューしちゃいました。
立花さんの予言は次々と実現してくのに、中村さんの強く推す「柳瀬優編」は実現してません。
そこは花杏もちょっと期待してるんですけどね。

セカコイ2、どちらのカップルもまだまだラブラブにならないんで、1話完結型のBLCDとはまるで違うじれったさがあります。
大河ロマン的なストーリーラインがあるわけではないので、恋愛を軸にこの先も続いていくわけなんで、同じようなところをぐるぐるする感じもあります。
恋愛になってるような・・・なってないような??? このパターン前にもあったよね、っつか登場人物多くね? 的な。
この感じ、まさしくマーガレット(もしくは別マ)の恋愛漫画の男版!
つまり、あれだ、『ハナよりダンゴ』の道明寺とつくしの力関係を男同士でやったらこんな感じで、F4の他の皆様がそれぞれ主役になる物語もあって、千秋編木佐編横澤編になってく、みたいな。
この少女マンガ感が花杏にはたまらんのですがですがなんですがっ。

なんか某wikiの評価低いですよね。

映画化にまでなる大成功なBLなのに、某wikiとの温度差が激しくてちょっとびっくりです。
私は、このドラマCDも好きですよ。
だってアニメでは決して見ることのできなかった変態羽鳥がいますもの。
(あーそこかっ、やっぱそこかっ!)

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