ぬいぐるみに人格を与えた場合、ハリウッドだとオヤジ化し、BLだと萌えが生まれる。

真綿の王国

CAST 子安武人×山口勝平

あらすじ
3d984033.jpg
徹太(子安さん)が子供のころから大事にしていたウサギのぬいぐるみ「麦太」(山口さん)には秘密がある。秘密①喋れる、秘密②人間に変身できる、秘密③徹太とチュウしてる。ラブラブな二人・・・一人と一体??・・・だけど、恋人同士かというとそうではない。お互いに大好きだけど、所詮麦太は綿でできたぬいぐるみ。どうしたら大好きな徹太が幸せでいられるのか、一生懸命考えてみたけどやっぱわからん、だって頭の中綿やし。

.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:.

大好きなぬいぐるみとお話しできたらいいな~。
なーんていう子供の可愛い願望を現実にすると大変メルヘンな作品が出来上がるんでしょうけど、それをメルヘンだけで終わらせないのが大人の大人たる所以。
その子が成長して大人になったらぬいぐるみはどうなる?!
っていうのをハリウッドが作ると「TED」という中身がオッサンなテディベアになり、BL界で「麦太」という萌え萌えのウサギのぬいぐるみになるのです。

喋るぬいぐるみが主人公(そもそも人じゃないけど)、奇抜とかファンタスティックとかでも片付けられないいろいろ「待て」と言いたいこの設定、でも、TEDの興行成績見てもお分かりなように感動作品になるんですよ、喋るぬいぐるみがなぜだかとにかく素晴らしいのです。
ここで重要事項をひとつ、ぬいぐるみに与えられる人格は男であることが絶対条件です。
男の子じゃダメです、男です、ここを間違えると駄作になりますので要注意です。

BL界のしゃべるウサギのぬいぐるみ麦太に山口勝平さん。
子供や動物をやってのける声優さんはいましたが、まさかウサギのぬいぐるみまでできてしまう人がいるとは、かっぺぇさんスゲーw(゚o゚)w
主人公が大切にしてるぬいぐるみが「クマ」ではなく「ウサギ」と言うあたりがさらに萌えです。
しかも、ウサギが喋る日本語がなぜか関西弁(*´ェ`*)
ファンタジーではなくメルヘンの世界、麦太かわえぇ(=´Д`=)ゞ
そして、麦ちゃん、ただのしゃべるウサギのぬいぐるみではありません。

人間に変身します。

   メ~~~~ルヒェ~~~~ン

これにて人間とぬいぐるみのBLカップル完成です。
いつどうやって人間に変身できるようになったのかはスルーの方向で。

ファンタジーとドリームとメルヘンたっぷりの作品なんですが、お話はかなりセツナイ系。
いやあの、かっぺぇさんのウサギはものすごい可愛いんで声萌え必須だとは思うんですけど、この子、所詮中に詰まってるものが「綿」なので、全身くまなく綿製なので、深く考えることができないんです。
10年前に友達だった犬は、今でも同じところにいるのがあたりまえ、ワンコちゃんの寿命とかは理解してないのね。
それで、会いに行っても会えなくて、なんでだー?ってなっちゃう。
自分の頭の中が綿だから、人間みたいに上手に考えることができないってわかってるんですけど、それでも一生懸命に考える。
考えることが苦手なぬいぐるみだけど考えます、大好きな徹太がどうしたら幸せになれるのかを、必死に考えるんです。
もどかしいことに、ぬいぐるみである自分が徹太を幸せにすることができるなんて考えもしないわけです。
毎日ちゅーとかしてるのに、ですよ。
ぬいぐるみと人間は恋人にはなれないという大前提を疑うことすらできないのです。
かっぺぇさんの萌え萌えウサギ演技で終始愛らしく表現されてますけど、おかげで聞いてるこっちは余計に切ないわ、だれか麦太に脳みそあげて!!!

麦太が大好きで大人になっても手放せないどころかヨコシマな思いまで抱いちゃってるちょっと目つきの悪い大学生徹太に子安武人さん。
ヨコシマな思いどころか、ちゅとかちゅ-とかぶちゅぅぅ・・・とか、じつは思いでとどまってないんですけどね。
徹太君健全な男の子なんで、好きになる=モロモロの生理現象もついてくる、なんで、人型ぬいぐるみにぶっちゅぅぅぅとしちゃうわけですけど、もちろんそれだけじゃ納まらない。
納まらないんだけどその「ぶっちゅぅぅぅ~ん」のせいで麦太は人型になれなくなったりして、いろいろ不自由なことが起こるんです。
ここの件のもどかしいこともどかしいこと!!!
徹太は、メルヘン世界のど真ん中に身を置いてるのに、普通です、普通以下のテンションです。
だって、喋るぬいぐるみとのラブなら、相手役もそれなりのテンションかなと思うじゃん、俺の麦太~カワイイ~デレ~、的な?
コヤス徹太はですね、麦太を好きなんですよ、ぬいぐるみじゃなくて、一個体として。
ウサギのぬいぐるみだろうがなんだろうが、麦太が恋愛対象なんです、普通に恋愛してるの。
だから変な萌え演技いらないんだね、普通にイケメンコヤスさん。
ムッツリ無愛想ぶっきらぼう、でも本当は麦太にいろいろしたくてしょうがない。
色々ちゃんと考えることのできる徹太も、ぐるぐるしちゃってる、無表情だからわかりにくいけどね。
んで、いざ手を出せる時になって、今までのいろんなぐるぐるで切羽詰まっちゃったりしちゃうわけです、こんなコヤスさんもかわいくないですか?!

ちなみに「ぬいぐるみ萌え~」的キャラクターは、お隣の大学生置鮎龍太郎さん演じる岩近龍之介くんが引き受けてくれてます。
龍之介、麦太への理解が深い。

あと、徹太の弟雄太役の折笠愛さんが素敵。
いつも思うんだけど、折笠さんの少年ボイスって可愛いなぁ。

麦太といいTEDといい、ぬいぐるみに語らせるドラマは、すごく笑えるしほのぼのとするのに、しっとりとした切なさが残ります。
ぬいぐるみ道、奥が深い。


*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*