男同士の恋愛のお話だからBLなんだろうけど、この空気はちょっと違うぞ。

窮鼠はチーズの夢を見る
CAST 遊佐浩二×中村悠一

あらすじ
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既婚者のサラリーマン大伴恭一(中村さん)は、良く言えば優しくて人が良い「NO」が言えない流されやすい性格の、パッと見は上品そうな男。言い寄られたらそのまま関係を持ってしまうので、結婚後も関係を持った女性は複数いた。素行調査で雇われたのが、大学の後輩今ヶ瀬渉(遊佐さん)。不倫の証拠をもみ消す代償に要求してきたのは体、それから心、情熱、自分の奥にあるどうしようもない感情。そんなもの見たことない。

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テレビだったか雑誌だったかネットでなのか、媒体が何だったか忘れたけど、おススメ漫画特集のうちの一冊で覚えてたのがこれ。
レディコミでゲイもので意味は分からないけど興味を引くタイトルの漫画。
読む機会もなかったので内容は知らないままでしたが、BLCD漁ってて気づいちゃったよこの不思議なタイトル。
そうそうこれこれ、こんなタイトルだった(*゚▽゚)ノ
おっしゃ聞いてみましょう、BLとしてではなくおススメされてた作品聞いちゃいましょう(≧∇≦)

窮鼠=追い詰められたネズミ。
窮鼠猫をかむってことわざでおなじみの「うっわやっべぇ俺マジ超やべぇっつかギリギリ」ていう状態のネズミちゃん、これがそのギッリギリの状態で見たのがチーズの夢らしいんだけど、でも知ってた?本来ネズミってそもそもチーズは好きじゃないんだよ。
追い詰められた人が好きでもないのにチーズを求めた、なんかホント意味深だよね。
そしてレディコミBL、そんなジャンルがあるのか知らないけど、とにかくこの漫画はレディコミ仕様。
BLって、レディコミって言うよりハーレクインの世界だよね、社長と秘書とか、大富豪と一般人とか、砂漠地方の偉い人と観光客とか。
あーきいたことあるあるある・・・・・・BLでもその設定あるあるある、みたいな?
でもレディコミの場合、社長さんやお偉いさんがいないわけでもないけど、その設定より付き合った別れた奪った奪われた不倫だ二股だ・・・みたいな方に重きを置くのが多いわけで、それでBLってどんなだ?って思ったけど、聞いて分かった。
これ正真正銘の立派なレディコミだ。
凄いぞ、レディコミワールドでちゃんとBLしてる。

主人公はもうすぐ30歳のサラリーマン大伴恭一(中村さん)、既婚者ですが冒頭から離婚の危機です。
不倫の証拠を突きつけられて体を要求されます、離婚危機に加えてバックバージンも超絶ピンチです。
結果、唇は奪われましたがバージンは守れて、離婚は回避できなかったけど円満離婚となりました。
はれて独身となったので、同窓会で再会した人妻とやっちゃいました。
こんな悠一さん演ずる恭一さんはゥヶ。

そんな大伴先輩に一目ぼれしてずっと恋心を引きずっているのが、興信所の調査員の今ヶ瀬渉(遊佐さん)、先輩に会う前につきあってた人も男で、現在の恋人も男、根っからのゲイ。
不倫の証拠突き付けてゆすってみたり、家に入り浸って先輩の身の回りの世話はじめてみたり、恭一が昔使っていたジッポを大切に持っていたり、やってることはかなり女性的ですが、彼はセメ。

ノンケのリーマン恭一が主人公でモノローグ担当なんですが、感情移入は完全に今ヶ瀬でした。
遊佐さんが、すっごい、イイヽ(*≧ε≦*)φ
恭一に尽くしたり突き放してみたり冷めてるのかと思えば衝動的だったり、遊佐さんホント素晴らしかった。
今ヶ瀬のぐらぐらしてる感じって、まさしくレディコミの女性の立ち位置なんです。
恭一のこと好きだけど性格も分かってるから、彼が同窓会で何をやらかすかとか、元カノにあってどうなるかとか、全部お見通し。
証拠正論並べ立てて恭一に言質を取らせない感じは、完全に女性、百戦錬磨の女ですよ。
だからかなんでか、妙に共感しちゃうんだよね。
加えて悠一さんの恭一さんは、確かにやさしいんだけど女に手の内完全に読まれてるタイプの普通の男の人。
中村さんって、イケメンボイス得意な役者さんだけど、恭一の声は普通です、確かにカッコいい感じなんだけど、Theナカムラ的な落としますムード満載ではなく、ホント普通。
身近にいそうな男の人と、それに振り回されてしまう男、ね、どちらかというと聞き手は遊佐さん側だよね。

物語中盤から出てきて今ヶ瀬と恭一を取り合うのが、恭一の元カノ夏生(なつき)。
またこれが良い女なんですよ、花杏夏生先輩が実際にいたらお友達になりたいですもん。
お友達になってお姉さまとお呼びしたい、大人の女性です、かなりできた女性です。
だって、花杏が夏生の立場だったとして、今ヶ瀬や恭一とあんな風に対峙できないと思うもん。
花杏が今ヶ瀬に呼び出されたら、恭一連れて逃げますι(´Д`υ)
夏生みたいに真っ向から向かい合うなんて、無理よー。
夏生お姉さまは、恭一のことも今ヶ瀬のことも理解していて、なおかつどちらも救いたいわけですよ。
しかも自分も良い思いをしたいので、自身が悪者になることも分かってたと思いますよ、うはーかっけえお姉さま良い女!
某wikiでは声がどうこう言われてますけど、ハナからレディコミ作品だと思って聞いてるせいか何なのか、花杏何の違和感もなかったです。
ここでアニメ声の人が出てきたら変だと思うけどな。

今ヶ瀬と夏生、どちらかを選べと言われて、今ヶ瀬を選ぶわけにはいかないと伝えた恭一。
結果的に夏生を選んだっぽくなったけど、それ全然意味が違う、恭一は本当にずるい。
ずるいのに、変にやさしかったりするもんだから、好きな気持ちを止められないってのがすっごい分かった。
遊佐中村のリアルな雰囲気に持ってかれた、話に引き込まれるから70分があっという間に感じます。

ラストは不思議な終わり方ですが、この作品の終わり方として納得のいくものでした。
これは良い作品だ、レディコミすっげぇ。
ファンタジックに登場人物総ホモのBLになれた人には違和感あるかもしれないけど、花杏はかなり受け入れやすかった。
この話が面白いって感じるってことは、花杏も大人ってことなのかしら?
精神的にはまだ小娘だと思ってたけど、着々と大人の階段上ってるのかも。
・・・・・・花粉症デビューもしたし(大人基準そこっ?!)

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