同じ設定で進む物語の別バージョンという、とても珍しいお話。

言ノ葉ノ世界
CAST 三木眞一郎×平川大輔 神谷浩史 小野大輔

あらすじ5b8c03f4.jpg
物心ついたときから他人の「心の声」が聞こえる仮原眞也(三木さん)は、その力を使ってのらりくらりと生きてきた。人の心なんて汚いもの、口から発する言葉なんて嘘ばかり、それが当たり前だったのに、ある日出会った藤野幸孝(平川さん)の言葉には嘘が全くなかった。彼の心の声がそのまま彼の口から発せられる、それはとても不思議な感覚、そう、まるで歌を聞いているような。なぁ、好きとか、愛してるとか、そういうこと、言ってよ・・・。

.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:._.:*.。o○o。.*:.

言ノ葉ノ花』のシリーズです。
花での主人公二人を演じた神谷さんと小野さんも出演してますが、役名が微妙に違うので、スピンオフじゃなくてパラレル作品なんだとか。
『花』でハッピーエンドだったストーリーが実はアンハッピーエンドで、それから10年後にこんなことになってました、みたいな取り方ができなくもない感じ。
某wikiを読んだ感じだと『花』よりも『世界』の方が花杏の好みだなとは思っていたんですが、「花を聞いてから世界を聞いた方がより楽しめる」みたいな感想があったので、一回挫折しながらも「言ノ葉ノ花」を聞いてからこっち聞きました。
やっぱりこっちの方が花杏のツボでした~ヾ(´ε`*)ゝ
っていうか、無理に『花』を聞く必要なかった気がする・・・。

主人公の仮原君25歳はだーいーぶー擦れてます、結構嫌な奴です、ろくでなしです(-゛-メ)
でも、登場早々からヤな奴丸出しなので、彼の性格には全く引っかかりませんでした。
それどころか、感情移入すらできるキャラでしたよ。
同じダメ男でも、無自覚ダメ男だった『愛しいこと・美しいこと』の廣末さんとは違いまーす、仮原君は自分がろくでなしだって自覚してるんだよー。
卑劣な男なんだよ、知り合いに居たら友達づきあいは遠慮したいタイプです、でも、その救いようのない男のモノローグに妙に共感してしまいます。
なんて馬鹿で愛しい男、彼が垣間見る気まぐれに美しい世界が本当に見えてくるようです。
三木さぁぁぁん、花杏仮原君みたいな人と付き合うのは冗談じゃないですけど、三木さんの声だったら例えヒモ男でもオッケーしちゃいそう(=´Д`=)ゞ

お相手の藤野さん31歳は大学准教授、純粋で正直者で人を疑うことをしない、自分が騙されていると思っても相手を責めたりしない人です。
なんでこんな人が存在するんだろう、って思っちゃった、まるで修道士です。
藤野さんもねぇ、自分の知り合いに居たら扱いに困るタイプですよ(゚ー゚;
実際にいたらどうやって生きていくんだろう、ちょっと心配です。
っていうか、この人は仮原君のためにいるんで、それでいいんです、仮原君が何とかしてくれるはず。
純粋で健気で一途、ちょっと「」の氷見を彷彿とさせる人でした。
平川さんの健気ゥヶちゃんはどれも好みすぎて困る(´~`)。゜○

このお話の要所要所で、BGMにパッヘルベルのカノンが流れます。
藤野の心の声と口から発せられる言葉が輪唱のように聞こえてくることを、仮原は「カノンだ」と言います、まるで歌っているようだって。
輪唱だと「♪しっずかっなこっはんの・・・」を思い出すけど、カノンだと途端に美しくなるね。
平川さんの声は本当に歌っているように響いてきます。
最低男だった仮原君の心に、藤野さんの言葉が染み込んでいくんですよ。

「仮原君、好きです、あなたが、好きです」

「私は君が好きです」

キタ、平川マジック、なんでこんな普通のセリフがこんなにもしっとりと響くんだろう。
「好きです」ってセリフを言わせたら平川さんNo.1だと思う。
そんな声を聞いて変わってゆく仮原君は、やっぱり最低男なんですよ、学習すらしないし、もぅほんとバカ(;´Д⊂
でも、人を傷つけても平気だった仮原君が、藤野さんの言葉に喜んだり傷ついたり悩んだりしてくのを、一緒になって喜んだり悲しんだりできました。
ホントにもぅこの最低男のモノローグに何度心臓止まりそうになったことか。゜゜(´□`。)°゜。
三木さぁぁぁぁぁん、このアホ男をここまで憎めない存在にしてくれてありがとうございます。
おかげで・・・・・・・・・・・・

CD1枚目のラストトラック号泣しちゃったじゃんか!!!

平川マジック+三木さんの容赦ない演技はキツイよ、心臓がもたないよ。
でも、良いもの聞かせてもらったな~(*^-^)

で、なんでお話全てのラストトラックが小野×神谷なの?

良いんだけどさ~、良かったけどさ~、やっぱ小野さん神谷さん上手いしさ~。
でもこの二人の話がラストって、本気で神谷さん主役にしたかったんだろうか。
フリトでそんなこと言ってたけど、三木さん、間違いなくあなたが主役でしたよ!
っつか小野さん、おいしすぎるっつーの。

最後に。
仮原君の目に気まぐれに美しく映るこの世界が、藤野さんを通すことで常に美しく映るといいな。

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*